SHOW CASE
キエフ・バレエ支援チャリティーBALLET GALA in TOKYO
Date of Release
2022.6.7 Tue.
※本公演は終了いたしました。
義援金8,666,980円の使用用途を報告させていただきます。
公演直後から、先日ウクライナ国立バレエの芸術監督に任命された寺田宣弘さんと協議を重ねて参りました。ウクライナ国立バレエの復興のために、バレエ団の皆さんの励みになるようなマスターピースの上演に義援金を役立てるつもりで、色々と相談をしてきましたが、まだまだ収束の見通しが立たない状況の中、外国人の指導者がウクライナで仕事をするのが難しい状況のため、私たちの義援金では新たな作品の上演を目指すのは断念し、その代わりにバレエの公演のときに使用する、衝撃吸収の役割をする”パレット”と、その上に敷く”リノリウム”を贈呈することになりました。ベルギーの会社に注文するそうなので、ベルギーからキーウまでの運送費などを含む諸経費を合わせると、総額53810€くらいになるとのことです。ウクライナの劇場がパレットを購入するのは当分の間難しいと思いますが、ダンサーのコンディションを維持するためにはとても大切なものなので、この義援金を役立てていただけることを嬉しく思っています。協賛してくださった企業の方々、参加してくださったダンサーはじめ、各所スタッフの方々、ありがとうございました!深くお礼申し上げます。
2022年12月30日
キエフバレエ支援チャリティーBALLET GALA in TOKYO 芸術監督 草刈民代
※義援金8,666,980円は寄付金と公演収益金の総額となります。
※特別番組「草刈民代~想いと願いをバレエにのせて~キエフ・バレエ支援チャリティー」の放送は終了致しました。
番組をご視聴いただき、誠にありがとうございました。放送終了後、多くの視聴者の方々より、出演ダンサーの皆様への称賛、そして芸術監督草刈民代氏はじめ公演関係者への賛同のお言葉を賜りました。 本チャリティー公演にご協力いただだきました全ての方々に重ねて御礼申し上げます。同時に、早期の平和の実現とキエフ・バレエの再建及び将来の発展を心より祈念致します。
主催者:キエフ・バレエ支援チャリティーBALLET GALA 実行委員会、RENAISSANCE CLASSICS
ARTIST
アンナ・ムロムツェワ(キエフ・バレエ)
佐久間奈緒(元バーミンガム・ロイヤル・バレエ)
加治屋百合子(ヒューストン・バレエ)
青山 季可(牧阿佐美バレヱ団)
佐々晴香(スウェーデン王立バレエ)
藤井彩嘉(チェコ国立バレエ)
佐藤碧(マーサ・グラハム・ダンス・カンパニー)
芝本 梨花子(デンマーク王立バレエ)
大谷遥陽(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
中野伶美(シビウ劇場バレエ)
ニキータ・スハルコフ(キエフ・バレエ)
平野亮一(ロイヤル・バレエ)
厚地康雄(元バーミンガム・ロイヤル・バレエ)
菊地研(牧阿佐美バレヱ団)
松井学郎(ノルウェー国立バレエ)
江部直哉(カナダ国立バレエ)
猿橋賢(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
福田昂平(元ノヴォシビルスク・バレエ)
髙橋裕哉
水井駿介(牧阿佐美バレヱ団)
二山治雄
ABOUT
◆開催日時:2022年7月5日(火)18時30分開演(20時30分終演予定)
◆開催会場:昭和女子大学人見記念講堂(東京・三軒茶屋)東急田園都市線「三軒茶屋」駅下車徒歩7分
◆特別協賛
株式会社タイカ、クレアシオン・ホールディングス株式会社、中央精版印刷株式会社、Tri-Wall LIMITED、Momentrium Inc. 、楽天モバイル株式会社
◆協賛
株式会社アートネイチャー、株式会社 LIC、株式会社西鶴、滝久雄(ぐるなび創業者)、チャコット株式会社、株式会社浜作、株式会社久泰、NEOTERIC、ブレイスビー株式会社、株式会社リアルメディア、リーチフェイス株式会社
◆後援
学校法人昭和女子大学
◆入場:来場者全員無料(全席指定・特製プログラム付)
入場にはチケットが必要です。チケットの申込みをご確認ください。
◆入場者の皆様には5000円以上の募金をお願いします。(学生の方は除きます)募金全額をキエフ・バレエに寄付させていただきます。
◆上演作品:
『デューク・エリントン・バレエ』The Opener(振付:ローラン・プティ)
『海賊』より
『バラの精』
『グラン・パ・クラシック』
『And… Carolyn.』(振付:アラン・ルシアン・オイエン)
『Deep Song』(振付:マーサ・グラハム)
『ノートルダム・ド・パリ』(振付:ローラン・プティ)
『ジゼル』アダージョ
『小さな死』(振付:イリ・キリアン)
『二羽の鳩』(振付:フレデリック・アシュトン)より
『祈り』(アメリカン・バレエ・シアター版『コッペリア』より)
『森の詩』より
他
【公演概要】
◆芸術監督:草刈民代
◆指揮:井田勝大
◆管弦楽:シアターオーケストラトーキョー
◆振付指導:折原美樹、小林十市、中村恩恵、田中祐子、山本康介
◆衣装提供:丸山敬太、チャコット株式会社、アメリカン・バレエ・シアター
◆Special Thanks:
オレクシー・バクラン(ウクライナ国立歌劇場 指揮者)、蛭崎あゆみ(新国立劇場バレエ団 ピアニスト)、 名嘉地圭(通訳)、鈴木功(通訳)、浅草バレエスタジオ、NBAバレエ団
◆主催:キエフ・バレエ支援チャリティーBALLET GALA 実行委員会、RENAISSANCE CLASSICS
◆後援:学校法人昭和女子大学
◆協力:ローソンチケット、ディスクガレージ、テーク・ワン他
◆企画制作:RENAISSANCE CLASSICS、パシフィック・コンサート・マネジメント
※キエフ・バレエの名称について
7月15日からキエフ・バレエの名称で同バレエ団の日本公演が開催されます。従って、本チャリティー公演においてもキエフ・バレエと表記させていただいております。
※上演作品、出演者は変更となる場合がございます。ご了承のほどお願い申し上げます。
DETAIL
「キエフ・バレエ支援チャリティーBALLET GALA in TOKYO」開催によせて
2009年まで私はバレリーナとして活動をしてまいりました。ロシアのバレエ団、教師、ダンサーの方々とも多く仕事をさせていただきましたので、ロシアの侵攻が始まってからは色々と考えさせられる日々でした。日本のバレエの歴史においても、ウクライナやロシアとの関わりを無視することはできません。
7月中旬から戦禍の中にあるウクライナのキエフ・バレエの日本公演が行われる予定です。キエフバレエの初来日は1972年とのことですが、2007年からはほぼ毎年日本ツアーがおこなわれてきました。2月末から始まった侵攻はまだ終わっていませんが、日本公演を実現すべく各方面でみなさんが動いています。
私は現役時代、ミハイロフスキー劇場の日本公演で13年間ゲストアーティストとして客演をしてまいりました。 キエフ・バレエ、ミハイロフスキー劇場を招聘してきた光藍社の皆様には現役時代大変お世話になりました。
キエフ・バレエは当然、今年は注目されるはずですが、長いスパンで考えますと、今、この時期に、その存在を今まで以上に多くの方々に知っていただけるようにアピールすることが必要だと考えました。昨年冬は、来日直前の日本政府の水際対策により、公演が全てキャンセル。舞台芸術に関わる団体はコロナ禍により甚大な被害を被られたはずですが、その傷が癒える前にこのロシアの侵攻です。今年は7月の公演に加え、12月には劇場の引っ越し公演とも言える全幕バレエの上演が予定されています。キエフ・バレエの今後の復興のためにも、いまこの時期に日本でキエフ・バレエの存在を多くの方に知っていただく必要があると考えチャリティー公演を思い立ったのです。
ウクライナやロシアのバレエは、バレエの歴史の中でとても大きな存在です。そして日本のバレエの歴史は、先達のご努力と共に、ウクライナ、ロシアをはじめとする海外のバレエ団、振付家、スターダンサー達によっても育まれてきました。世界のバレエを牽引してこられた巨匠たちが生み出す作品や、各国のダンサーたちの進化に刺激され、その後を追うように努力をしてきたのです。私はバレリーナ引退後10年以上バレエの世界から離れたところで活動をして参りましたが、久しぶりに今のダンサーの方々を拝見し、そのレベルの向上に目を見張りました。この向上こそが歴史の積み重ねであり、今海外で活躍する日本人ダンサーの姿は、日本のバレエの進化のかたちであることを再認識いたしました。
コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻と続き、世界中の価値観が変わっていくなか、芸術のあり方についても深く問い直す時期に来ていると思います。
今回はキエフ・バレエからアンナ・ムロムツェワさんとニキータ・スハルコフさんが出演します。そして、その二人に心を寄せて踊ってくださる皆さんは、これからの日本のバレエを背負っていく方々です。彼らの日々の経験が10年後20年後の日本のバレエの土台になっていくはずです。みなさん、大変積極的にこのチャリティー公演のことを考えてくださっています。キエフ・バレエの支援とともに、平和な世界を目指すために私達ができることは何なのかを考えつつ、お客様、関わってくださっているすべての方々が、芸術の存在意義を実感できる公演を目指します。
ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
草刈民代
ウクライナにとって大変な時期に、東京でバレエ・ガラを開催してくださった草刈民代さんに、心から感謝申し上げます。ウクライナ国立歌劇場を拠点とするウクライナ国立バレエを支援するために、日本の素晴らしいアーティストが本公演に出演します。このイベントで集められた資金は、ウクライナ国立歌劇場の新しい公演やレパートリーの拡充にあて られます。これは、ウクライナ国立歌劇場にとって大きなチャンスであり、ウクライナの バレエ界にとって「新時代」の幕開けです。日本の皆様には、ウクライナと芸術を支援してくださり感謝に堪えません。芸術は私たちに希望を与え、最善を信じることを可能にし 、人々を結び付けてくれるのです。
寺田宜弘(ウクライナ国立バレエ(キエフ・バレエ)副芸術監督)
私がまだ子供の頃、少なくともヨーロッパでは、戦争は過去のものだと 思っていました。両親や祖父母に比べ自分たちの世代がいかに幸運なの かと。私たちは安全な世界しか知らなかったのです。パンデミックを経 てもその思いは変わりませんでした。科学者と各国政府が一丸となって 取り組み、人々にワクチンと希望をもたらしました。 しかし2022年2月24日、私にとっての世界が崩壊しました。私が生まれ た地、そして私にとって芸術の故郷ともいえるロシアが、両親や親族が 住まう都市キエフを爆撃し始めたのです。唯一の望みは、この想像を絶 する悪夢から目を覚ますことでした。 きっと何百万人ものロシア人が街頭で戦争へ抗議し、すぐにすべてが収まるだろうと期待していました 。しかし、大規模な抗議運動は一切ありませんでした。25年間一緒に踊ってきたロシアの友人や同僚た ちは(ごく僅かの例外を除いて)皆、沈黙を守っていたのです。それは、私の人生で最もつらい失望で した。彼らは何も気にかけていないようで、自分たちの“芸術”を実践することに精一杯だったのです。 それから、国連やNATOといった平和を守るはずの組織が、狂った独裁者が歴史を塗り替えソ連を復活させようとするのを止めてくれるのではないかという期待もありました。どうしてヨーロッパで戦争が 許されるのだろう、と。しかしそれも叶わず、ウクライナは自分より28倍も大きな怪物と戦うために、 一人取り残されたのです。暗黒の時代に逆戻りしたような気がしました。安定感、安全保障、国際法といったものが、ほんの少し触れただけで崩れ落ちる砂の城と化してしまったのです。 2月以降、何万人ものウクライナ人が殺され、負傷し、何百万人もの人々が家を失っています。平和と 繁栄だけを願うこの友好的で芸術的な我が文明国が血に塗れ、国土の20%が占領され、都市は破壊され ました。悪夢は続いています。 いったいどうすれば、この事態を食い止めることができるのだろう?私たちが夢見る平和な時代に近づ くためには、何ができるのでしょうか? 世界の指導者たちは、ロシアの侵略にどう対処するか、まだ決めかねているようです。ウクライナ軍に 武器が供給されましたが、勝利にはまだ不十分です。反ロシア制裁が課されていますが、ロシア政府は 石油とガスで毎日何百万ドルも受け取っています。プーチンを支持する芸術家やアスリートといったプロパガンダ・エージェントは、未だ西側に公然と姿を現しています。そして人々は戦争のニュースを見 るのに疲れてしまい、これ以上の悪い知らせを望まず、忘れようとすらしている。これは本当に悲しいことです。 だからこそ、草刈民代さんのように、東京でウクライナのためのチャリティー公演を開催することは、 意義ある大切なことだと思うのです。ウクライナの悲劇に思いを馳せるとともに、ダンサーは脚が美し いだけではなく、心や頭脳も持っているのだと示すことができます。私たちの芸術は声なきものですが 、私たちの“声”は重要なのです。このイベントを企画した民代さんに敬意を表します。そして、私のウクライナの同胞であるキエフ・バ レエのアンナ・ムロムツェワとニキータ・スハルコフをはじめ、このイベントに参加するすべてのダン サーに敬意を表します。私は、ウクライナが解放され、再建され、完全に保護され、すべての傷が癒さ れ、ウクライナのダンサーを含む何百万人もの難民が故郷に戻る時を夢見ています。そして、美しいウ クライナの歌劇場の扉を開くのです。しかしそのためには、私たちは可能な限りウクライナを支援し続 けなければなりません。 もしかしたらこの恐ろしい危機は、戦争が直ちに終結した世界、そして人々が団結して守り助け合い、 侵略の無いより良い世界へと私たちを導いてくれるかもしれません。私たちが夢見るより良い世界を …。
アレクセイ・ラトマンスキー Alexei RATMANSKY
◆6月17日日刊スポーツwebに日本記者クラブにおける記者会見関連の記事が掲載されました。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202206170001039.html
◆6月17日Yahooニュースに記者会見の記事関連が掲載されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8b5cbdfb271eae7c883e41136c27693a95d9982
◆6月17日ステージナタリーに記者会見の記事関連が掲載されました。
https://natalie.mu/stage/news/482099
◆6月17日テレビ朝日で記者会見の模様が伝えられました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_geinou/articles/hot_20220617_160.html