world flute festival 2024

SHOW CASE

「世界フルートフェスティバル2025」〜世紀の笛奏者競演~The World Flute Festival

Date of Release

2024.8.8 Thu.

国内外で多様なアート活動を実施するRENAISSANCE CLASSICSでは、世界最高峰のリコーダー奏者として称されるミカラ・ペトリを中心に、世紀の笛奏者が集結する『世界フルートフェスティバル2025』を開催します。祝祭のステージは紀尾井ホール(2025年2月8日)&ルネサンスクラシックス芦屋ルナ・ホール(2月9日)。名門ホールを舞台に現代のクラシック音楽の頂点にたつミカラ・ペトリと共に、雅楽1300年の歴史を継承する雅楽師・東儀秀樹、天才能管師と謳われる能笛方・一噌幸弘(2/8東京)、世界を舞台に多彩な活躍を続ける尺八演奏家・藤原道山(2/9芦屋)そして、世界的フルート奏者・山形由美ら名手たちが登場。笛奏者による東西の音楽文化のジャンルを超えた多彩な競演が繰り広げられます。そして、音楽ファンの熱い注目の中で、グラミー賞3回の受賞に輝くミカラ・ペトリをはじめ伝統と実績において各界の最高峰のアーティストたちのガラ・コンサートが実現。世界の音楽シーンを牽引する笛奏者による芸術の新しい多様性と深化を示す舞台が誕生します。

 

ミカラ・ペトリ(リコーダー) Michala Petri, Recorder
長年世界中で演奏してきましたが、たくさんの“笛”の名手と出会える、素晴らしく、ユニークな演奏会に参加できる貴重な機会をとても楽しみにしています。

 

東儀秀樹(篳篥、笙) Hideki Togi
千年以上前から存在している雅楽の楽器が奏でる息(意気)を感じてください

 

山形由美(フルート) Yumi Yamagata
古今東西の笛が織りなす世界。今からワクワクしています!

 

一噌幸弘(能管、篠笛) Isso Yukihiro
バロック、能楽、雅楽他、素晴らしい音楽の競演を縦横無尽にお届けします!

 

藤原道山(尺八)、Dozan Fujiwara
それぞれ異なる笛の奏者が集まり世界を感じられるのは刺激的です。

 

 

◆J.S. バッハ:フルート・ソナタ ロ短調 BWV1033 演奏:ミカラ・ペトリ(リコーダー)、ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)&マハン・エスファハニ(チェンバロ)

ARTIST

◆出演:ミカラ・ペトリ(リコーダー)、東儀秀樹(篳篥、笙)、山形由美(フルート)、一噌幸弘(能管、田楽笛、篠笛)*2/8出演、藤原道山(尺八)*2/9出演、ほか

SCHEDULE

◆開催日時
2025年2月8日(土)13時半開場/14時開演(東京)
2025年2月9日(日)14時開場/14時半開演(芦屋)

 

◆開催会場
東京:紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6ー5)

芦屋:ルネサンスクラシックス 芦屋ルナ・ホール(兵庫県芦屋市業平町8-24)
※JR「芦屋」駅南出口徒歩約7分 · 阪急電車「芦屋川」駅徒歩約7分 · 阪神電車「芦屋」駅徒歩約8分

TICKET

公式HP先行受付(東京)
受付期間: 2024年8月8日(火)0:00~2024年8月25日(日)23:59まで
7,000円、ペアチケット13,000円
(全席指定・税込)
公式HP先行受付(芦屋)
受付期間: 2024年8月8日(火)0:00~2024年8月25日(日)23:59まで
5,500円、ペアチケット10,000円
(全席指定・税込)

ABOUT

◇主催&企画制作:REINASSANCE CLASSICS
◇後援:朝日新聞社(東京、芦屋)、神戸新聞社(芦屋)、ラジオ関西(芦屋)
◇協力:ムジカキアラ

DETAIL

◇演奏曲:
※演奏作品は変更となる場合がございます。ご了承願います。


第一部

「無伴奏チェロ組曲第1番より」ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲(ペトリ)
「デンマーク民謡“マッズ・ドス”による変奏曲」ミカラ・ペトリ編曲(ペトリ)
「枯葉」ジョセフ・コズマ作曲(東儀)
「リベルタンゴ」アストル・ピアソラ作曲(東儀)
「水の翼~映画『霧幻鉄道』より」秦野萌作曲/安田芙充央編曲(山形)
「獅子〜能『石橋(しゃっきょう)』より」(一噌/東京公演)
「変幻花二ノ舞 ヤマカガシ句跨ぎの手」一噌幸弘作曲(一噌/東京公演)
「アメイジング・グレイス」トラディショナル(藤原/芦屋公演)
「曙光」藤原道山作曲(藤原/芦屋公演)
ほか


第二部

「6つのカノン風ソナタOp.5」より  G. Ph. テレマン作曲(ペトリ&一噌/東京公演)
「6つのソナタOp.2」より G. Ph. テレマン作曲(ペトリ&藤原/芦屋公演)
「2台のヴァイオリンとピアノのための5つの小品」より D.ショスタコーヴィチ作曲(ペトリ&山形)
「アヴェ・マリア」 G.カッチーニ伝/V.ヴァヴィロフ作曲(東儀&山形)
「三ツ星」東儀秀樹作曲(ペトリ&東儀)
「新作(タイトル未定)」一噌幸弘作曲(ペトリ、山形&一噌)
「東風」坂本龍一作曲(ペトリ、東儀、山形/東京公演 ペトリ、東儀、山形、藤原/芦屋公演)

 

 

「笛」は先史時代から各地に存在した最古の楽器の1つ。それに誰もが学校でリコーダーを吹くように、最も身近な楽器でもある。本公演は、そうした内外の様々な「笛」が一同に会する極めて稀な機会だ。
 出演者は、世界を代表するリコーダーの名手ミカラ・ペトリをはじめ、フルートの山形由美、篳篥、笙、龍笛の東儀秀樹、能管、田楽笛、篠笛の一噌幸弘(2/8東京公演)、尺八の藤原道山(2/9芦屋公演)と、名を見てわかる通り各楽器のトップ奏者ばかり。お馴染みの西洋楽器だけでなく、和楽器が含まれている点がクラシック・ファンには清新だし、この顔ぶれのソロやコラボを次々に堪能できるのは、まさに贅沢というほかない。
 今回は、多様な「笛」の持ち味の違い、あるいは共通点を肌で感じられるのがまずは大きな妙味。各楽器のスター奏者の聴き比べはもちろん、普段まず有り得ない合同演奏がすこぶる興味深い。また、各奏者のファンが似て非なる別の楽器及びその名手の演奏に触れるのも、貴重な体験となるに違いない。
 プログラムは、クラシックからポピュラー、雅楽のオリジナル作品まで多種多彩。ペトリが吹くバッハの無伴奏チェロ組曲や、東儀秀樹が奏でる「枯葉」「リベルタンゴ」など、想像しただけで楽しそうだ。 今回の多くが管に直接息を吹き込む楽器ゆえに、達人の息吹をストレートに体感できる。これも「笛」ならではの魅力。ここは、玲瓏な音色と妙なる調べに心置きなく酔いしれたい。

 

柴田克彦(音楽評論家)

PROFILE

ミカラペトリ

ミカラ・ペトリ

ミカラ・ペトリ(リコーダー)

3歳よりリコーダーを始め、5歳でデンマーク・ラジオに出演。チボリ公園コンサートホールにて、10歳でコンチェルト・デビューを飾る。以降、世界各地で演奏活動を行う。彼女の驚くべき演奏技術と聴衆の心を瞬く間につかむ卓越した音楽性が、バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを演奏することを可能にしている。また、数多くの作曲家が彼女のために作品を書いている。これまでに、ハインツ・ホリガー、ジェームズ・ゴールウェイ、ギドン・クレーメル、ピンカス・ズッカーマン、クラウディオ・アバド、クリストファー・ホグウッド、キース・ジャレットなどと共演している他、イングリッシュ・チェンバー・オーケストラ、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、スウェーデン室内管弦楽団、ベルリン・バロック・ゾリスデン、クレメラータ・バルティカなど主要アンサンブルとも共演を重ねている。また、ギターとのコラボレーションに強い関心を持ち、これまでにイョラン・セルシェル、山下和仁、マヌエル・バルエコなどの一流ギタリストとのツアーを行っている。1992年には、デンマークのギタリスト兼リュート奏者、ラース・ハンニバルとデュオを結成。独エコー賞を1997年、2002年、2012年、2015年と4度受賞。米グラミー賞に3回ノミネートされている。また、クラシック音楽を大衆に広めた実績を称えられ、ヴィルヘルム・ハンセン音楽賞やH.C.ロンビ賞を次々と獲得。さらに、ストラヴィンスキー、バーンスタイン、ブリテン、ショスタコーヴィチ、クレーメルなど、これまでに著名音楽家が受賞したレオニー・ソニング賞を受賞している。デンマーク王立音楽院名誉教授、英国リコーダー協会副会長、デンマーク・ユニセフ大使。

東儀秀樹

東儀秀樹

東儀秀樹(篳篥、笙

1959年東京生まれ。東儀家は、奈良時代から今日まで1300年間雅楽を世襲してきた楽家。父の仕事の関係で幼少期を海外で過ごし、あらゆるジャンルの音楽を吸収しながら成長した。宮内庁楽部在籍中は、篳篥を主に、琵琶、太鼓類、歌、舞、チェロを担当。宮中儀式や皇居において行われる雅楽演奏会などに出演するほか、海外での公演にも参加し、日本の伝統文化の紹介と国際親善の役割の一翼を担ってきた。1996年アルバム「東儀秀樹」でデビュー。日本レコード大賞企画賞、ゴールドディスク大賞 純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤー、2004年芸術選奨文部科学大臣新人賞等、受賞歴多数。 国内外を問わずコンサートを開催し、古典はもとより、ロック、ジャズ、オーケストラなど、ジャンルを超えたコラボレーションで雅楽器の持ち味を生かした独自の表現は唯一無二。最新アルバムは“プログレッシブ雅楽”をテーマに、様々な楽器で自在にアレンジした新曲から伝統的な雅楽の名曲まで収める「NEO TOGISM」。

山形由美

山形由美

山形由美(フルート)

豊かで美しい音色、確かなテクニックに支えられた演奏と、温かな人柄とが相まって、多くのファンを得てきた山形由美は、1986年のデビュー以来「聴く人を幸せな気持ちにするフルーティスト」として、つねに第一線で活躍し続けている。
東京都出身。4歳より音感教育、ピアノ、ヴァイオリンを始める。14歳のクリスマスの夜に出会った音色に強く惹かれ、フルートを学び始める。東京藝術大学音楽学部器楽科にてフルートを専攻。在学中、バイロイト青年音楽祭に参加。同大学卒業後渡英。これまでに野口博司、故小泉剛、エドワード・ベケット、スーザン・ミラン、トレヴァー・ワイなどの諸氏に師事。またサー・ジェームズ・ゴールウェイには数少ない弟子のひとりとして教えを受けてきている。1986年キングレコードよりファーストアルバムをリリース、同年第1回リサイタルを開催。またたく間にフルートの新星として知られるようになる。以降、ソロ活動に加え、全国主要オーケストラとの共演をおこなっている。またロンドン室内オーケストラ、ベルリン室内管弦楽団、ルーマニア室内管弦楽団、イ・ムジチ合奏団、ヴェネツィア室内合奏団など海外オーケストラとの共演も多く、国内外でその評価は高い。演奏生活30周年を迎えた2016年9月には、セルフプロデュース第3弾となる記念CD「Eternally ~永遠のジゼル」(イマジンベストセレクション)をリリース。バレエや舞踏音楽とフルートの魅力が融合したアルバムは各方面で高い評価を受け、レコード芸術特選盤に選定された。2019年には「The Trio」を結成し、ピアノの菅野潤、三味線の常磐津文字兵衛とヨーロッパデビューを果たした。バルセロナ、パリ、ザルツブルクでは和と洋のコラボレーションによる斬新な取り組みが大きな話題を呼んだ。

最新CDは 「Japonisme ジャポニスム ~宵待草幻想曲~(9/18発売)。尚美学園大学客員教授。

一噌幸弘(能管、田楽笛、篠笛)

一噌幸弘

一噌幸弘(能管、田楽笛、篠笛)

安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の初舞台以後「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として能楽古典の第一線で活躍する一方、篠笛、自ら考案した田楽笛、リコーダー、角笛など和洋各種の笛を演奏・作曲活動を行う。能楽堂をはじめとする伝統的建造物や数々のホールにおいて、村治佳織、セシル・テイラー、東京フィルハーモニー交響楽団等の内外の様々なジャンルの音楽家、歌手・俳優、舞踊家等、各界アーティストとの共演、楽曲のアレンジ、自作曲の提供など、その活躍は縦横無尽。ソリストとして参加した2011年読売日本交響楽団との共演は第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門コンサート・パフォーマンスに選ばれており、また卓越した技量により新たな音楽の可能性を意欲的に切り開いてきた取り組みに対して、日本文化藝術財団より第二回「創造する伝統賞」を受賞。能楽古典を源流とし研ぎ澄まされた一音が切り開く世界は、あらゆるジャンルの垣根を突き破り普遍的で可能性に満ちた豊かな表現として世界中から注目を集めている。2002年パリ公演、2010年上海万博公演、2012年マレーシア公演、さらに2016年からはロンドンKings Place主催“Noh Reimagined”公演を続けている。NHK「紅白歌合戦」「スタジオパーク」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等出演。重要無形文化財総合指定保持者

藤原道山(尺八)

藤原道山

藤原道山(尺八)

10歳より尺八を始め、初代山本邦山(人間国宝)に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業、同大学院音楽研究科修了。在学中、皇居内桃華楽堂において御前演奏(宮内庁主催)。安宅賞、江戸川区文化功績賞、松尾芸能賞新人賞、アルバム「季〜冬〜」が文化庁芸術祭優秀賞、令和2年度(第71回)芸術選奨 文部科学大臣賞、第五回服部真二音楽賞を受賞。これまでにCD、映像作品等多数リリース。伝統音楽の演奏活動及び研究を行うと共に、マリンバ奏者SINSKEとのデュオ、「KOBUDO -古武道-」や尺八アンサンブル「風雅竹韻」等のユニット活動、様々なジャンルのミュージシャンとの共演を積極的に行う。映画『武士の一分』にゲスト・ミュージシャンとして参加したほか、ONE PIECE×人形浄瑠璃 清和文楽『超馴鹿船出冬桜』総合演出・音楽監修、『敦』『マクベス』『ハムレット』『山月記・名人伝』(野村萬斎演出)、『ろくでなし啄木』(三谷幸喜演出)などの舞台音楽、吉永小百合氏の朗読アルバム『第二楽章 福島への思い』の音楽監修も手がける。小学校及び中学校音楽教科書 (教育芸術社)の執筆・編集、出演や後進の育成など普及・教育活動にも力を注ぐ。現在、公益財団法人都山流尺八楽会所属・竹琳軒大師範。都山流道山会主宰。日本三曲協会会員。東京藝術大学音楽学部准教授。

福原 彰美(ピアノ)

福原彰美

福原彰美(ピアノ)

14歳で浜離宮朝日ホールにてデビューリサイタルを開催。15歳で単身渡米、サンフランシスコ音 楽院、ジュリアード音楽院で学ぶ。これまでに秋山和慶指揮/東京交響楽団「名曲シリーズ」、サ ンフランシスコ交響楽団室内楽シリーズ、メトロポリス・アンサンブル(ニューヨーク)の現代 音楽シリーズ等に出演し、ニューヨークタイムズ、サンフランシスコ・クロニクル、サンフラン シスコ・エグザミナー、日経新聞電子版で好評を得る。2011年度 CHANEL Pygmalion Days アー ティスト。3rdソロアルバム『ブラームス:ピアノ小品集』(Acoustic Revive)がレコード芸術 誌準特選盤、オーディオアクセサリー誌特選盤に選ばれる。チェリスト クリスティーヌ・ワレフ スカと日本、アメリカ、台湾、中国、エクアドルでツアーを行い、これまでに3枚のアルバムを日 本と台湾で制作。SHOFUSHAにてナサニエル・ローゼン(チェロ)、ポール・ローゼンタール(ヴァ イオリン)、ピエール・アモイヤル(ヴァイオリン)、トビー・ホフマン(ヴィオラ)と共演、ドイツ・ グラモフォンにてワン・タオ(クラリネット)と共演。10代の頃に学研プラッツより発売された ソロアルバム『l’enfant de la musique』、『Akimi Plays Chopin and Liszt』は現在NAXOS Music Libraryにて配信中。近年は音楽書『ブラームスを演奏する』(音楽之友社)を天崎浩二氏と共訳 するなど、活動の幅を広げる。卓越したテクニックと繊細さを併せ持つ実力派ピアニスト。