
SHOW CASE
坂東玉三郎と春風亭小朝の東京夏・特別公演
「越路吹雪物語」&落語芝居「牡丹燈籠」
Date of Release
2025.5.20 Tue.
本公演は終了しました
ご報告
この度、坂東玉三郎と春風亭小朝の東京夏・特別公演「越路吹雪物語」&落語芝居「牡丹燈籠」(2025年7月6日昭和女子大学人見記念講堂)
公演会場におきまして、小児がん患者支援・ゴールドリボンネットワークの募金活動を実施させていただきました。ご来場の皆様より総額208,793円のご寄付をお預かりいたしました。全額を小児がん患者及びご家族・関係者の支援活動を行う(公財)NPO法人ゴールドリボン・ネットワークに寄付させていただきました。ご来場の方々、そして出演者、公演関係者の皆様のご厚情とご協力に心より御礼申し上げます。
主催者・RENAISSNACE CLASSICS
今夏、越路吹雪の人生を玉三郎の歌と小朝の語りで綴る究極のステージ『坂東玉三郎と春風亭小朝の東京夏・特別公演』が実現します。舞台は国内外のアーティストたちによる名演で知られる昭和女子大学人見記念講堂。昨年7月、東京歌舞伎座で初上演され、舞台芸術の話題を独占した「坂東玉三郎と春風亭小朝の特別公演」が新たな演出のもと、披露されます。玉三郎&小朝の二人の現代を代表する舞台人による「越路吹雪物語」&落語芝居「牡丹燈籠」が真夏の舞台を艶やかに彩ります。三遊亭圓朝作・落語芝居「牡丹燈籠」では、名人・小朝の語りに導かれ、妖艶な3人の女を玉三郎が語る。そして、深遠で華やかな「越路吹雪物語」は越路吹雪を題材に春風亭小朝が創作した人情話。小朝の語りと共に、坂東玉三郎によるシャンソンをはじめとした越路に所縁の深い曲を次々と披露されます。昨年生誕100年を迎えた大スター越路吹雪。彼女の人生の愛と哀しみが玉三郎の歌と重なり合う夏夜を導く世界が唯一無比のエンタ-テイメントとして誕生します。
◇©松竹株式会社/三遊亭圓朝作 『怪談 牡丹燈籠』 -御札はがし-(2024年7月25日歌舞伎座特別公演)
◇劇評・『怪談 牡丹燈籠』(2024年7月25日歌舞伎座特別公演)和田尚久
玉三郎と小朝の牡丹燈籠 『坂東玉三郎×春風亭小朝 歌舞伎座特別公演』(七月二五日)は一夜限りのぜいたくな催し。玉三郎・小朝の顔合わせ公演はこれまでにも南座、松竹座で実施されているが、はじめての歌舞伎座、くわえて怪談『牡丹燈籠』をコラボ形式で初演するというので、チケットは即日完売の盛況である。 定刻十八時に出囃子ではなく片シャギリで幕が上がると、小朝(上手側)、玉三郎(下手側)が高座にひかえている。背景は秋草を描いた衝立一双。客席の照明を落とし、高座が浮き上がる玉三郎一流の空間設計。 『牡丹燈籠』は小朝、玉三郎がそれぞれ持ちネタにしてきた演目だ。小朝は長い原作のうち「お札はがし」をレパートリーにして、数少ないCDにも入れている。 玉三郎のほうは大西信行台本の『怪談牡丹燈籠』を繰り返し手がけ、仁左衛門、中車、愛之助が演じた歴代の伴蔵をそそのかし、結果的に萩原新三郎を死に追いやるお峰は、世話物における彼の当たり役のひとつと言ってもいいだろう。 今回の上演は、お露新三郎の出会いからお札はがしまで。小朝が地の語りと萩原新三郎、伴蔵、幇間医者・山本志丈、占い師・白翁堂勇斎、良石和尚を受け持つ。たいする玉三郎はお露、お峰、女中のお米のセリフを語る。ともに衣装も化粧もなし、着流しで座布団に座った〈素噺〉である。 物語は根津清水谷で蟄居している萩原新三郎を山本志丈が梅見に誘い出すところから幕を開け、その帰り道、お露と女中お米が暮らしている柳島の寮を訪ねる場面になる。志丈と新三郎が訪問するとお米が顔を出し、座敷にあげ「まぁ先生、なにか一口だけでも召し上がっていってください」と如才なくつなぐのだが、この玉三郎〈初役〉のお米が名品。閉塞した状況下での女の計算、飯島本家のお家騒動までも感じさせる含みのある人間で、今回の三役の中でいちばんおもしろかった。歌舞伎でのお米役はまだなさそうなので、これは一人で何役もやる高座ならではの楽しみである。 小朝の語りが冴えるのはストーリーを推進する地語りで、新三郎が清水谷に帰ったあと脳裏に浮かぶお露の声が「新三郎さま、さま、さま・・・」とエコーで再生されるなどギャグも快調。こういうギャグからすっと江戸に還れるのは小朝の音感のよさゆえである。十三夜の晩、新三郎が縁側で月を見上げ「亡くなった母上に見られているようだ」と呟き、鐘が鳴り、遠くからカラン、コロン・・・・・・と下駄の音が響いてくる流れもすばらしく、この人は語りの音楽性がじつに高い。 後段も「新三郎様はお心変わりをされました」という幽霊になったお米の凄みが効く。彼女に引っ張られ、伴蔵もお峰も奈落に墜ちていくことがよくわかる。百両をもらった伴蔵がお札をはがし、高窓からお露とお米の魂魄がすーっと家に入るところで幕切れになる。一席四十分。ケレンも早変わりもない人情噺に歌舞伎座の観客は集中して耳を傾けていた。 休憩後は一転して『越路吹雪物語』。白いスーツの小朝が越路の生涯を彼女の箴言をまじえてひもとき、舞台奥の玉三郎がロングドレスで六曲唄う。約五十分。このタイトさも、いい。
ARTIST
第一部:落語芝居
三遊亭圓朝作 『怪談 牡丹燈籠』 -御札はがし-
坂東玉三郎、春風亭小朝
第二部:『越路吹雪物語』(新演出版)
坂東玉三郎、春風亭小朝
ピアノ:三枝伸太郎、シンセサイザー:飯田緑子
SCHEDULE
◆開催日時:2025年7月6日(日)15時30分開演 (14時45分開場)
◆開催会場:昭和女子大学人見記念講堂
<チケット>
ぴあ:https://w.pia.jp/t/koshiji-fubuki/(5月30日午前10時 受付開始)
イープラス:https://eplus.jp/tokyonatsu2025/
ローチケ:https://l-tike.com/tamasaburou/ (Lコード:36968)
◆一般発売
5月26日(月)10:00
プラチナ:9,800円、SS席:7800円、S席6800円
(税込み・全席指定・特製パンフレット)
ABOUT
◆主催:REINAESSANCE CLASSICS
◆後援:朝日新聞社
◆協力:パシフィック・コンサート・マネジメント
◆開催日時:2025年7月6日(日)15時30分開演 (14時45分開場)
◆開催会場:昭和女子大学人見記念講堂
PROFILE
INFORMATION
◆チケット販売
パシフィック・コンサート・マネジメント
03-3552-3831(平日10時~18時)
【当日券に関するご案内】
坂東玉三郎と春風亭小朝の東京夏・特別公演
「越路吹雪物語」&落語芝居「牡丹燈籠」
7月6日午後2時より当日券の販売を実施致します。
【チケット】
プラチナ:9,800円、SS席:7800円、S席6800円
学生券:\1,000(税込み・全席指定・特製パンフレット)
※学生券:10歳以上、25歳以下の学生の方。
(大学生、大学院生、専門学校生、高校生、中学生など、1年を通して在籍している学生の方)。