SHOW CASE

PREMIUM SUMMER NIGHT CONCERT 川井郁子&幸田浩子 -LUNAの響き-

Date of Release

2024.7.8 Mon.

本公演は終了しました。

 

2024年8月8日夜、東京芸術劇場を舞台に川井郁子&幸田浩子がデュオコンサートを開催。国内外で革新的なアートを創出してきた川井郁子、そして日本を代表するソプラノとして国内外の歌劇場で活躍中の幸田浩子が織りなす世界が夏夜のステージに誕生する。現代の日本のクラシック界を代表する二人によるコンサートでは、川井郁子&幸田浩子が選曲した、古典から現代の多彩なジャンルの珠玉の作品群を披露する。そして、名作文学(野坂昭如、谷崎潤一郎、シェークスピア)の世界観を彩る音楽作品を選定。『音楽と文学』と題した特別プログラムとして演奏する。川井郁子は先月(6月22日ルネサンスクラシックス芦屋ルナ・ホール)、「文学&建築と音楽」をテーマに演奏会を兵庫県芦屋市で開催。音楽の多様性を示すステージは、阪神間モダニズムファンの大きな関心を呼び起こした。続く、東京公演でも、映画「火垂るの墓」(音楽・間宮芳生、1988年公開作品)の劇中歌「埴生の宿」を選曲。川井郁子が導く旋律と共に幸田浩子と横浜少年少女合唱団の歌唱が深い鎮魂の調べを綴る。夏夜の東京、月の女神の輝きとともに多彩な響きと歌声が東京芸術劇場コンサートホールの大空間に降り注ぐ。

 

PREMIUM SUMMER NIGHT CONCERT 川井郁子&幸田浩子 -LUNAの響き-
プログラムノート

 

■真夏の夜の特別プログラム
 クラシックの枠を超えて活躍を続けるヴァイオリニスト川井郁子とソプラノ幸田浩子の2人が、真夏の夜に夢の共演を果たす。この日のための特別プログラムで。
 第1部のテーマは「文学と音楽」。名作文学を、ゆかりの音楽で彩り、その世界観を楽しむ企画だ。文学作品は時に映画化されると、そこに流れる音楽は作品を語り始める。音楽と文学は、互いの境界を行き来しながら響き合い、読み手を、聴き手を、魅了していく。
 谷崎潤一郎の代表作『細雪』は、何度も映画化されてきた。とりわけ、市川崑監督による1983年の東宝映画でテーマ曲となったヘンデルの「ラルゴ」は、日本美を象徴する映像とともに、『細雪』のイメージそのものとなっている。戦禍の列車で若き軍人が歌うシューベルトの「野ばら」は、閉塞感の中で、ひとときの音楽が人々の心をつないでいく。
 野坂昭如作『火垂るの墓』も名作アニメ映画になっている。主人公の幼い兄妹は、戦禍に翻弄され、命を落とす。間宮芳生作曲「ヴァイオリンとピアノのための『火垂るの墓』」を、むせぶように奏でるであろう川井の音色は、今なお世界の戦禍に翻弄される幼い命への祈りでもある。H・ビショップの「埴生の宿」(Home, Sweet Home)もまた、人の心が拠るべき場所を歌う。共演する横浜少年少女合唱団の透明で無垢な歌声に、心洗われることだろう。昨夏、この作品の舞台となった兵庫県西宮市で上演された音楽詩『火垂るの墓』で、幸田が歌い上げた「埴生の宿」は満場の聴衆の涙を誘った。日本の8月は、命と向き合う季節でもある。
 シェークスピア「ロミオとジュリエット」も、またしかり。文学作品から音楽、映画へ、音楽や映画から文学作品へ、楽しみや関心を広げ、深め、新しい風景を見つけていただきたいと願う。
 第2部の名曲集も楽しみだ。パリ・オリンピックの開会式で、セリーヌ・ディオンが夜空に響かせた「愛の讃歌」をはじめ、ヴァイオリンで歌う川井と幸田のデュエットは、皆さんを真夏の夜の夢の世界へと誘ってくれるだろう。

 


「文学と音楽」ナビゲーター 冨居雅人

 

「火垂るの墓」を観た時の衝撃は今でも心に深く残っています。今もなお、世界にこのような苦しみの中にいる子供たちがいることを思って、平和への 祈りを込めて素晴らしい歌声と共に演奏したいと思います。 

川井郁子

 

「真夏の夜のひととき、川井さんの煌めく音色と横浜少年少女合唱団の皆さんの澄んだ歌声に声を合わせ、音楽たちがお客さまのもとへ、あしたへの優しい光となって降り注がれますように…」

幸田浩子

 

 

◇8月6日(火)18時 #OTTAVA Now 「 #ぴあクラシックpoco_a_poco」に幸田浩子さんが生出演します。

https://ottava.jp/?p=20132
https://x.com/saito_shigerun/status/1820394476357272047

 

◇RENAISSANCE CLASSICS音楽詩「火垂るの墓」公演オフィシャルサイト  
(2023年9月16日兵庫県立芸術文化センター大ホール・山下康介指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団)

https://classics-festival.com/rc/performance/hotaruno_haka_2023/

 

[Ticket]

REMIUM SUMMER NIGHT CONCERT

「川井郁子&幸田浩子 -LUNAの響き-」公演HP先行予約販売のお知らせ

 

<対象チケット>

一般:4,000円、ペアチケット:7,000円(2名様)
※ファミリーチケット&学生券は予約できません。(7月13日(土)一般販売より予約受付致します)

<お申込み>

https://l-tike.com/st1/ikukokawai-hpsenkou

◇受付期間:2024年7月8日(月)15:00 ~ 2024年7月12日(金)22:00まで

 

【ローチケ先行】

~ 2024年7月12日(金)22:00まで

https://l-tike.com/ikukokawai/

 

◆東京芸術劇場ボックスオフィス

Tel. 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00) https://www.geigeki.jp/t/
※窓口、お電話でのお申込では座席の選択ができますが、Webでのお申込の際は座席の選択ができません。

 

◇7月13日共同通信社NEWS SITEに「川井郁子&幸田浩子 -LUNAの響き-」公演の関連記事が掲載されました。

https://www.kyodo.co.jp/pr/2024-07-13_3870675/

 

◇「川井郁子PREMIUM VIOLIN CONCERT LUNA in LUNA」ライブレポート
 (2024年6月22日ルネサンスクラシックス芦屋ルナ・ホール)

https://classics-festival.com/rc/performance/premium-violin-concert-luna-in-luna-report/

 

◇2021年5月6日公開・映像作品「横尾忠則×川井郁子 -アートとヴァイオリンの競演- Unframed」

 

◇2023年9月16日音楽詩「火垂るの墓」より、幸田浩子「埴生の宿」(山下康介指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団)

◇2023年9月24日神戸新聞特集記事・音楽詩「火垂るの墓」公演

ARTIST

出演:川井郁子(ヴァイオリン)、幸田浩子(ソプラノ)、藤満健(ピアノ)、横浜少年少女合唱団

編曲:山下康介

SCHEDULE

◇開催日時:2024年8月8日(木)19時開演(18時半開場)

東京芸術劇場コンサートホール

TICKET

一般販売
◇チケット料金(全席指定・税込)
一般:4,000円、ペアチケット:7,000円(2名様)
<ぴあ:(Pコード275-952)>

【学生券とファミリーチケットは下記ABOUTでご確認ください】
※学生券:2,000円(小学生〜大学院生を対象とします(30歳以下))
※ファミリーチケット:4,500円〜10,000円

ABOUT

【学生券とファミリーチケット】

学生券とファミリーチケットは、ムジカキアラ専用ダイアル(0120-685-061[平日10:00~18:00])のみで販売します。
ファミリーチケット保護者1〜2名と小学生のお子様1〜3名までを対象とします。お子様のみでのご入場はできません。
【保護者1名+お子様】:(お子様1名)4,500円、(お子様2名)5,500円、(お子様3名)6,500円
【保護者2名+お子様】:(お子様1名)8,000円、(お子様2名)9,000円、(お子様3名)10,000円

DETAIL

《第 1 部》 特別プログラム 〈文学と音楽〉
◆谷崎潤一郎「細雪」関連作品
ヘンデル:ラルゴ(オンブラ マイフ)(川井&幸田)
シューベルト:野ばら(川井&幸田)
◆シェークスピア「ロミオとジュリエット」関連作品
グノー:オペラ『ロミオとジュリエット』より "私は夢に生きたい" (幸田)
◆野坂昭如「火垂るの墓」関連作品
間宮芳生:ヴァイオリンとピアノのための「火垂るの墓」(川井)
H. ビショップ:埴生の宿 Home, Sweet Home(川井&幸田&横浜少年少女合唱団)

◆唱歌「ふるさと」(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一)(川井&幸田&横浜少年少女合唱団)


《第 2 部》
モンティ:チャルダッシュ (川井)
M.モノー:愛の讃歌 (川井)
ガーシュイン:オペラ『ポーギーとベス』より"サマータイム"(幸田)
ピアソラ:リベルタンゴ (川井)
ヴァイオリン名曲メドレー (川井)
プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より"私の愛しいお父さん"(幸田)
ヴェルディ:オペラ『椿姫』より"ああ、そは彼の人か~花から花へ"(幸田)
ロルフ・ラヴランド:YOU RAISE ME UP (川井&幸田)

 

◇主催&企画制作:RENAISSANCE CLASSICS

◇協力:ムジカキアラ

PROFILE

川井 郁⼦

ヴァイオリニスト 作曲家

 

香川県出身。東京芸術大学卒業。同大学院修了。現在大阪芸術大学教授。

国内外の主要オーケストラをはじめ、世界的コンダクター チョン・ミンフンや世界的テノール歌手ホセ・カレーラスなどと共演。さらにジャンルを超えてジプシーキングス等のポップス系アーティスト、バレエ・ダンサーの熊川哲也、フィギュア・スケートの荒川静香らとも共演している。

ニューヨークのカーネギーホールや、パリ・オペラ座、ワシントンD.C.で全米さくら祭りへの出演、中国・西安にて日中平和友好条約締結 40 周年記念イベント開幕式コンサートに出演するなど国内外で活躍。作曲家としてもジャンルを超えた音楽作りに才能を発揮。TVやCM等、映像音楽の作曲も手がける。フィギュアスケートでは羽生結弦選手や荒川静香選手、ミシェル・クワン選手等、国内外の選手に楽曲が数多く使用されている。第36回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞。また、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の紀行のテーマを担当。CDデビュー20周年記念として、2021年に新国立劇場で音楽舞台「月に抱かれた日」、2022年に和洋混合オーケストラ「響」を結成し、オーチャードホールにてコンサートを行い、各方面より絶賛された。社会的活動として「川井郁子マザーハンド基金」を設立。また全日本社寺観光連盟親善大使、国連UNHCR難民サポーターを務める。

2023年3月にオーケストラ響のデビューアルバム「響」を発売。

9月にはNYリンカーンセンターでオーケストラ響として初の海外公演を行い、現地の方々から大絶賛された。

 

使用楽器:ストラディヴァリウス(1715年製 大阪芸術大学所蔵)

幸田 浩子

東京藝術大学首席卒業。同大学院、及び文化庁オペラ研修所修了後、ボローニャ、ウィーンで研鑽を積む。数々の国際コンクールで上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。ローマ歌劇場、カターニア・ベッリーニ大劇場、シュトゥットガルト州立劇場等大舞台で主要な役を演じ、オペラの母国で豊かな経験を積む。2000年には名門ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約し、『魔笛』夜の女王等を演じる。帰国後も二期会『魔笛』パミーナ、『清教徒』エルヴィーラ、『こうもり』ロザリンデ、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『ばらの騎士』ゾフィー、新国立劇場『ホフマン物語』オランピア、『ファルスタッフ』ナンネッタ、『鹿鳴館』顕子、『夜叉ヶ池』百合、びわ湖ホール『リゴレット』ジルダ等多数出演。また幸田を“かぐや姫”役に想定して指揮者沼尻竜典氏が作曲したオペラ『竹取物語』は2014年の初演以来国内外で絶賛を博しており、最近では能楽師野村萬斎氏のオペラ初演出で話題を呼んだ全国共同制作オペラ『こうもり』アデーレで喝采を浴びた。他にも主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタルなどに加え、NHK-FM「気ままにクラシック」では笑福亭笑瓶氏とパーソナリティを務め、BSフジの音楽&トーク番組「レシピ・アン」ではMCとして出演するなど多彩な活動を展開。2024年3月にはNHK「名曲アルバム」で『シェルブールの雨傘』が放送され話題を呼んだ。CDも多数リリースしており、2023年12枚目のソロアルバム《花のまち〜日本のうたⅢ〜》を発表。第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。第3代クルーズアンバサダー(クルーズ振興大使)。二期会会員

藤満健

藤満 健  (ふじみつ けん)作曲家 ピアニスト

Ken FUJIMITS

 

東京藝術大学作曲科、同大学院を共に首席で卒業。修士作品は東京藝術大学が買い上げ、芸術資料館に永久保存されている。1989年東京藝術大学内にて安宅賞受賞。1992年第61回日本音楽コンクール作曲部門最高位、併せて安田賞受賞。1993年ピアノリサイタルを開催、2002年イゴール・フロロフ・ヴァイオリンマスタークラス公式伴奏者をつとめる。1995年から2008年は桐朋学園大学講師として、2006年からは桜美林大学講師として後進の指導にあたっている。様々なアーティストの伴奏者として全国各地のコンサートで活躍、その演奏とサポートは高い信頼と評価を得ている。ピアノコンクールの審査員、室内楽奏者のほか、楽譜監修、編曲、またテレビや映画での演奏など、その活動は多岐に渡っている。伴奏者、編曲者として多数のCD録音があり、アカデミー賞・外国語映画賞受賞作品「おくりびと」ではピアノ演奏を担当した。2010年第2回高松国際ピアノコンクール課題曲委嘱作曲家。

横浜少年少女合唱団

横浜少年少女合唱団は、1965年(昭和40年)8月、みなとヨコハマを代表する合唱団を育成しようと、当時の横浜市教育委員会や横浜市小・中学校音楽教育研究会の有志の方々によって創立されました。以来、山下公園に浮かぶ日本郵船氷川丸船内ホールを練習場に、今日まで歌い続けてきました。現在、約100名の団員が毎週土曜日、熱心に練習を続けています。演奏活動は、毎年6月2日の横浜開港記念式典をはじめ、公の機関が主催する行事に参加、秋には、定期演奏会を開催しています。また、数年毎に海外公演を行い、すでに中国・ドイツ・カナダ・オーストラリア・ロシア・ハンガリーの皆さんと交流を深めています。2015年12月には日韓国交正常化50周年記念事業の一環で韓国に招聘され演奏会を行いました。